今回は「馬が合う(うまがあう)」という言葉について解説します!
「馬が合う」とは、気がよく合うという意味の言葉です。
「彼とは妙に馬が合って、いつも一緒に旅行するよ」みたいに使うよ!
「馬が合う」は、乗馬の際に乗り手と馬が息をぴったり合わせなくてはならないことに由来し、騎馬民族である古代の日本で生まれたとされる慣用句です。
この記事では「馬が合う」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
馬が合うとは?意味は「気がよく合う」
「馬が合う」の意味=相手と気がよく合う
馬が合うとは、相手と気がよく合う、気持ちが通じ合うという意味を言葉です。
相手と気心が合い、何事も一緒にやっていける、または意気投合するという意味合いもあります。
主に、親友や伴侶、自分の気が合う人を紹介するときなどに使用します。
「彼とはすごく馬が合うんだ、今度のプロジェクトも一緒に立ち上げようと思ってる。」「初めて会ったのに、彼女とはすごく馬が合うんだ。付き合ってみようかな。」という感じで使うことが多いです。
この言葉の由来としては、乗馬するときに馬と呼吸を合わせて初めて上手に乗ることができることからきているといわれています。
類義語としては、息が合う、呼吸が合う、肌が合う、阿吽の呼吸、つうと言えばかあ、などがあります。
マイナスイメージがない言葉なので、ビジネス用語ではありませんが、どのシーンの会話でも使える慣用句です。
「馬が合う」は自分の親しい人を紹介する言葉ってことなんだね!
「馬が合う」の由来や語源は「乗馬」
「馬が合う」の由来、語源=「乗馬」
「馬が合う」の由来は、乗馬からきています。
日本の乗馬の歴史は、約1500年ほど前の古墳時代まで遡ります。朝鮮半島から馬と馬具が渡ってきて、人は馬に乗るようになりました。馬に乗るとき、人は馬と呼吸を合わせなくてはうまく乗りこなすことができません。馬は乗る人のことをよく見ているので、少しでも息が合わないと落馬してしまったりします。
そこから馬と乗り手の呼吸が合うことを「馬が合う」と言うようになり、それを人間同士の関係を表現するのにも用いられるようになりました。
このことから詳しい時期は不明ですが、かなり古い時代から使用されていた慣用句と考えられます。
「馬が合う」という言葉は、かなり昔から使われていたんだね!
「馬が合う」の使い方・例文
「馬が合う」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①
最近、新しい音楽のバンドメンバーを見つけたんだ。一緒に演奏するのが楽しみで仕方がないよ!
そうなんだ!そのメンバーとはどんな感じ?
すごくいい人たちで、音楽のセンスも合うし、意気投合した感じだよ。馬が合うというか、一緒にいると気持ちが高まる感じがするんだ。
それは素晴らしいね!一緒に演奏するとき、きっと素晴らしいチームワークが生まれるんじゃない?
使用例②
ねえ、先日のキャンプ旅行、楽しかったね!
本当にね!特に私たちのテント仲間、なんだかすぐに打ち解けられた気がする。
そうだね、まるで昔から知っている友達みたいだったよね。馬が合うっていうのかな。
そうそう、まさにそう!一緒にいて楽しくて、何でも話せる感じがしたよね。
使用例③
ねえ、昨日のプロジェクトミーティング、新しいチームメンバーと一緒に仕事できてよかったね。
本当に!彼らと一緒に働くのがとてもスムーズで、まるで馬が合う感じだったよ。
そうだね、意思疎通もしやすくて、アイデアも共感してくれるし、素晴らしいチームになりそうだよ。
「馬が合う」の類義語や言い換え、対義語
「馬が合う」の類義語と対義語についても見ていきましょう!
「馬が合う」の類義語や言い換え
「馬が合う」の類義語や言い換えとしては下記のものがあります。
息が合う
あの二人、初めて会ったとは思えないほど、息が合うね。
肌が合う
どこに行くにも一緒で、本当に肌が合うのね。
阿吽の呼吸
複数人で物事を行う際に気持ちなどがきちんと合うときに使います。
あのグループの演技はまるで阿吽の呼吸のようにぴったりだわ!
「馬が合う」の対義語
「馬が合う」の対義語としては下記のものがあります。
馬が合わない
喧嘩ばかりで馬が合わないんだね、あの人たち。
反りが合わない
刀剣の反りと鞘が合わないと刀をしっかりと収めることができないことから意見が合わない意味で使われます。
彼らは反りが合わず、意見が対立してるよ。
折り合いが悪い
気性や考え方の違いでお互いがうまく付き合っていくのが難しいときに使われます。
部長と課長は最近折り合いが悪くて、すぐ口論になってしまうんだ