出精値引きとは？意味｜言い換え・類語｜例文・使い方｜由来も解説！

今回は「出精値引き」という言葉について解説します！

「出精値引き」の読み方は「しゅっせいねびき」で、経費の見積もりを出した側が、自らの努力によって値引きをすという意味のビジネスシーンで使われる言葉です。

出精値引きは精一杯頑張って働くという意味の出精と、値引きが合わさってできた言葉です。

この記事では「出精値引き」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ！

出精値引きとは？意味は「見積もりを出した側が努力によって値引きすること」

「出精値引き」の意味＝経費の見積もりを出した側が、自らの努力によって値引きをすること

出精値引きとは、経費の見積もりを出した企業側が、自らの努力によって値引きをすること、という意味のビジネスシーンで使われる言葉です。

通常の値引きは商品の提携値引き、紹介値引き、キャンペーンによる値引き、品質低下や納期の遅れを補填する値引きなど、何かしら理由のあって値段が下がることが当てはまります。

ですが出精値引きは、商品の品質やサービスそのままでの値下げを指します。

出精値引きをする目的は、顧客や取引先への誠意のアピールです。

「あなたのために頑張って値下げしました！」という意思表示ですね。

逆に「これ以上は値下げできません！」と抑える意図もあります。

出精値引きという言葉は主に企業間で使われていますが、見積書が発行されるやり取りなら企業と個人のやり取りにおいても使います。

基本的に出精値引きは採算が取れる範囲での値引きなので、大幅に値が下げられることはありません。

大幅な出精値引きは取引相手に不信感を持たれてしまう恐れがあるので気を付けましょう。

また、出精値引きは見積もりを出した側の厚意によってされるもので、取引側から値下げ交渉をした場合には使いません。

取引側が過度に値下げを要求することは違法なので、注意したいですね。

出精値引きの由来や語源は「一生懸命働く意味の出精＋値引き」

「出精値引き」の由来、語源＝精一杯頑張って働く出精と値引きが合わさった

出精値引きは出精という言葉と値引きがくっ付いた言葉です。

出精は言葉通り精を出すこと。

精を出すとは、精一杯頑張って働く、こつこつ物事をするなどの意味を持つ言葉です。

出精値引きの出精は、精一杯がんばって働く、という意味が使われています。

その出精に値下げが合わさって、精一杯頑張って値下げをするという意味になったということですね。

具体的にいつごろ、どこから使われだした言葉なのかはわかっていません。

出精値引きのビジネスシーンでの使い方・例文

「出精値引き」という言葉を使ったビジネスシーンでの例文を見ていきましょう。

使用例①

使用例②

使用例③

出精値引きの言い換えや類対義語

出精値引きの言い換えと類義語、対義語についても見ていきましょう！

出精値引きの言い換え・類義語

出精の言い換えや類義語としては下記のものがあります。

端数を丸める

端数を丸めるとは、四捨五入して端数を切り捨てるように、整数に収めるという意味の言葉です。

少々予算オーバーしましたが収めました

「こちらの採算では予算オーバーしましたが、お支払いしていただくのは見積もりで提示した金額だけですよ！」という意味の言い回しです。

「オーバーした分はこちらで負担します」とアピールする意図で使われ、出精値引きと似た意味を持ちます。

出血大サービス

赤字覚悟でお値打ち・お買い得な値段で販売しているときに使う売り文句。

勉強

勉強という言葉は、関西で商品を安く売るという意味を持ちます。

勉強という熟語の成り立ちは「強いて勉める」で、これは精を出す、勉めて励むなどの意味を持ちます。

そのため、ニュアンスとしては出精値引きとかなり近いといえるでしょう。

以下は値下げ交渉の例です。

出精値引きの対義語

出精値引きの対義語に合致する言葉はありません。

ですが出精値引きは値引き行為なので、値上げが対義語に当てはまります。

値上げ