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竜頭蛇尾とは?意味・由来|例文・使い方|対義語・言い換えも紹介!

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今回は「竜頭蛇尾(りゅうとうだび)」という言葉について解説します!

「竜頭蛇尾」とは、「初めは勢いがよく、終わりになると勢いが衰えてしまう」という意味の言葉です。

「竜頭蛇尾に終わった」みたいに使うのじゃよ。

「竜頭蛇尾」という言葉は、中国における禅の文書に由来があるとされています。

この記事では「竜頭蛇尾」という言葉の詳しい意味や由来、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

竜頭蛇尾とは?意味は「初めは勢いよく、終わりは勢いがない」

「竜頭蛇尾」の意味=「初めは勢いがよく、終わりになると勢いが衰えてしまう」

「竜頭蛇尾」とは「初めは勢いがよく、終わりになると勢いが衰えていまう」という意味の言葉です。

この漢字から、頭が竜で尻尾が蛇ということが分かります。

初めは竜のように立派だけど、終わりの方は蛇のように貧弱になったバランスの悪い状態を人のやる気などの状態に当てた言葉になっています。

この説明からも分かるように、ほとんどの場合はネガティブな意味で使われます。

「竜頭蛇尾」の類義語には、「虎頭蛇尾(ことうだび)」「羊頭狗肉(ようとうくにく)」などがあります。

この他の類義語も「尻切れトンボ」とか「尻すぼみ」みたいに、尻尾がなかったり切れたりしてるものが多いわね。

竜頭蛇尾の由来や語源は「中国の禅語」

「竜頭蛇尾」の由来、語源=「中国の禅の文書”公案集”」

「竜頭蛇尾」は、中国の禅の文書”公案集”の中に登場する逸話から誕生した言葉であるとされています。

その逸話とは、「碧巖録(へきがんろく)」です。

宋という国で、陳尊者(ちんそんじゃ)という高僧が、旅をしていた僧侶に問答を投げかけると、いきなり「喝!」と返されました。
陳尊者は「出会い頭で一喝されてしまった」とつぶやくと、旅の僧侶はさらに「喝!」と言ってきたのです。
間髪を入れない「喝!」の連続であったため、陳尊者は旅の僧侶のことを悟りを開いた立派な僧侶なのかと思いました。
しかし「この僧、竜のようかと思ったが真(まこと)の僧侶ではなさそうだ。竜頭蛇尾であろう」と見抜きます。
「喝!喝!と威勢はいいが、三喝、四喝の後はどのようにおさめられるつもりか?」と訊くと、旅の僧侶は黙り込んでしまったのでした。

ここで言う「竜のようだ」というのは、仏教では「悟りを開いているようだ」という意味になるそうです。

この逸話で「竜頭蛇尾」は「悟りを開いているように見えるが、実は見掛け倒しだ」という意味で使われていました。

それがいつからか、「初めは勢いがよく、終わりになると勢いが衰えてしまう」という意味が定着していったようです。

竜が出てくる段階で中国由来とは思っていたけど、そんな逸話があったんだね。

竜頭蛇尾の使い方・例文

「竜頭蛇尾」という言葉を使った例文を見ていきましょう。

使用例①

社運を賭けるとか言ってたプロジェクトって、どうなったの?

あれね。
壮大なプロジェクトだったけど、壮大過ぎて竜頭蛇尾に終わったよ。

使用例②

部長!このような企画を考えてみたのですが、いかがでしょうか?

(企画書を見て)う~ん…
興味深くはあるのだが、竜頭蛇尾というか、だんだん尻つぼみになっていってるよね。

使用例③

去年放送してたあのドラマってどんな感じ?

あー、あのドラマね。
私、途中で見るの止めちゃったんだけど、口コミみたら「竜頭蛇尾なドラマだった」って書いてあったわよ。

竜頭蛇尾の類義語や言い換え、対義語

「竜頭蛇尾」の類義語と対義語についても見ていきましょう!

竜頭蛇尾の類義語や言い換え

「竜頭蛇尾」の類義語や言い換えとしては下記のものがあります。

虎頭蛇尾(ことうだび)

虎の頭は大きくて威圧感があるけど、しっぽの方は蛇のように細いという意味から、竜頭蛇尾と同じ意味が当てられています。

確かに虎も怖いというか、威圧感あるから納得

羊頭狗肉

店頭には羊の頭を掲げ、羊の肉を売ると見せかけて犬の肉を売っているという意味から、外見と事実に大きな差があることを意味している言葉です。

「虎頭蛇尾」みたいに意味の完全な互換性はないみたいだけど、「見せかけ」という意味では類義語にしていいのか。

竜頭蛇尾の対義語

「竜頭蛇尾」の対義語としては「徹頭徹尾(てっとうてつび)」や「有終完美(ゆうしゅうかんび)」があります。

最後まで最初の勢いを貫き通せばいいわけだから、「終始一貫」とかも対義語になるのかな?

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