今回は「考察」の言い換え表現を紹介します！
「考察」は物事を明らかにするためによく考えて詳細を調べることという意味の言葉です。
また、自分の考えに対し、調べたデータに基づいて論理的な根拠を示して説得力を高めたり
結果と結論をつなぐ役割をします。
売り上げデータを確認したところ、エアコンは梅雨時に売れると考察されます。
考察は論文や報告書の作成などに使用される、フォーマルな言葉です。
この記事では「考察」の言い換えを15語紹介しています！興味がある方は記事の続きへどうぞ！
考察の”フォーマル”な言い換え・類語！ビジネスやレポートで使える言葉を紹介！
まずは考察のフォーマルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うには、フォーマルな言葉が向いています。
①解析
解析（かいせき）＝「事物の要素を細かく理論的に調べ、本質を明らかにすること」の意味
理論的なデータなどを扱う際などによく使われる、とてもフォーマルな言葉です。
この言葉を使うと、聞き手が複雑な事物をひとつずつ解きほぐすようなイメージを持つことができます。
例文
アクセス解析を見て時間帯別の閲覧者を把握しましょう。
②勘案
勘案（かんあん）＝「複数の要素や情報を総合的に考える行為」の意味
事物の全体像を理解するため、大切な工程を考える際に使われる言葉です。
ビジネスの場では製品開発など、よく考えて決定すべきことを考えるときに使います。
日常生活では購入する商品、旅行の行き先やスケジュールなど何らかの行動を起こす前に使うことがありますが、
聞き手に少し固い印象を持たせます。フォーマルな場面での使用をおすすめします。
例文
今後の動きにつきましては、諸般の事情を勘案させていただきます。
③見解
見解（けんかい）＝「あるトピックに対する考え方、評価や意見」の意味
1つの事象に対し、個人や団体の考え方・判断を表すことを言います。
また、最終的な結論を出すまでの考え方を表すこともあります。
新聞やニュース、ビジネスシーンなどでよく使われるフォーマルな言葉です。
例文
これまでにお見せしたデータを踏まえて、私の見解をお話しします。
④鑑定
鑑定（かんてい）＝「物ごとの真偽や良否を判定したり、見定めること」の意味
専門性の分野について、学識を有する第三者に意見を求めることを指します。
対象が本物であるかどうかを見定めたいときに使う言葉なので、日常会話には向きません。
例文
鑑定した結果によると、この石はとても価値のある宝石だということがわかりました。
⑤考査
考査（こうさ）＝「いろいろ考え調べること」の意味
学校で生徒の学力を試験することの意味としても用いられる言葉です。
考察と考査の共通点は、よく考えるという点です。
この2つの言葉の違いとして考察は、物事を明らかにするためによく考えて詳細を調べることです。
一方で、考査はいろいろ考え調べることです。
日常会話での出番はほとんどありません。
例文
受験者に面接をすることである程度の人物考査ができるのではないでしょうか。
⑥推察
推察（すいさつ）＝「おしはかること」の意味
他人の事情や気持ちを思いやること。
また、限られた手がかりから結論を導き出すための過程という意味もあります。
推察は考察と同じようにフォーマルな場面で使うことが多い言葉です。
例文
この筆跡が誰のものなのか推察してみましょう。
⑦検討
検討（検討）＝物事をいろいろな側面から調べ、それでいいのかど善し悪しを考えること」の意味
考察と検討の意味は、どちらもよく考えるという点で共通しています。
フォーマルな場面で使うのに適しています。
検討は物事を調べたうえで、物事が妥当かどうかの判断を考えることです。
例文
この問題はじっくり検討する必要があります。
⑧思い見る
思い見る（おもいみる） ＝「いろいろと思いを巡らす。よく考える」の意味
そうだろうと思ってその物事を見るという意味もあります。
イメージとしては「熟考する」のような使い方と同じです。
また、思い見るの音が変化した別の読み方に「おもいみる・おもんみる」があります。
「惟る」と書き表します。意味は変わりません。
なかなか使うシーンはありませんが、使う人の言葉選びのセンスを感じる一言です。
例文
子どもの大きくなった姿を思い見ている。
⑨熟考
熟考（じゅっこう）＝「念を入れてよくよく考えること」の意味
間違えやすいのですが、読み方は「じゅくこう」ではなく「じゅっこう」です。
考察も熟考も「物事を明らかにするためによく調べて考えること」の意味を持っています。
フォーマルな場面で使うことができるでしょう。
例文
熟考を重ねた結果、この案が1番目的に合っていると判断しました。
⑩考慮
考慮（こうりょ）＝「さまざまな物事をよく考えること」の意味
または、ある物事を考えのうちに含めることを表したり
何かしらの意見をよく考えて、出た結論を述べるときに使うこともあります。
会議や意見交換の場で「あなたの意見も尊重したうえで決定しています」
という気持ちをフォーマルに表現をしたいときに使うことができます。
例文
様々な意見を考慮して、この結論といたします。
考察の”カジュアル”な言い換え・類語！ビジネスやレポートで使える言葉を紹介！
考察のカジュアルな言い換え語、類語を紹介します。
ビジネスシーンやレポートで使うのには向いていませんが、柔らかい表現に言い換える時に役立ちます。
⑪思いめぐらす
思いめぐらす（おもいめぐらす） ＝「あれこれ想像を膨らませ、考えること」の意味
また、過去や未来のことを様々な側面から思案すること・よくよく考えるという意味もあります。
考察と思いめぐらすは色んなことを考えるという点で同じような意味を持ちますが
思いめぐらすの方がややカジュアルに使えます。
例文
まだ決心がつかなくてさ。あれこれ思いめぐらせてしまうよ。
⑫考える
考える（かんがえる）＝「思いをめぐらし、心を知的に使い判断する」の意味
新たなものを工夫したり、知識や経験・関係する事柄などを参考にして頭を働かせることの意味もあります。
連想しにくいですが、取り調べる・占うという意味ももっています。
考察も考えるもどちらも物事を考えるという点では同じ意味を持ちます。
考察は必ず結論が求められる場合に使われる言葉です。
考えるの用途は上記のように幅広い言葉ですので、カジュアルなシーンで使っても違和感がありません。
例文
将来の夢について考えたことはある？
⑬考え抜く
考え抜く（かんがえぬく）＝「解決の道筋が明らかになるまで徹底的に考え尽くす」の意味
やり抜くという言葉の抜くという動詞が付き、最後までするという意味もあります。
問題解決するまで考え尽くすという少しだけ堅い印象を受けます。
考察と考え抜くの共通点は結論を出すまで考えるという点です。
前述の考えるよりも、ややかたい印象をうけます。
例文
後悔のないように考え抜いてから行動したい。
⑭吟味
吟味（ぎんみ）＝「物事を念入りに調べたり、念入りに調べてから選ぶこと」の意味
もともとは詩歌を吟じてよく味わうことを意味する、とても雅な言葉です。
詩を詠む行為は、最新の注意をはらって行われることから詳しく調べるという意味に繋がります。
また、罪状を調べただすことという意味もあります。
慎重に選ぶことを表す言葉なので、シーンや文脈によってフォーマルかカジュアルかに分かれます。
どんな場面でも使うことができる、万能な言葉です。
例文
この食材は、店主が市場で吟味して購入したものばかりだ。
⑮思案
思案（しあん）＝「具体的な問題や課題の解決策を見つけるために頭を巡らせ、深く考える」の意味
思案は日常会話からビジネスなど、幅広い場面で使われる言葉です。
思案は考察よりもわかりやすい表現です。
しかし、読者や視聴者が物語や作品の意味など理解するのに役立つという意味では
思案よりも考察という言葉の方がわかりやすい場合があります。
例文
今日のランチ、何を食べるか思案中。ラーメンもいいね。
