今回は「狐の嫁入り」という言葉について解説します!
「狐の嫁入り」とは、お天気雨を意味する言葉です。
あれ、狐の嫁入りだ。みたいに使うよ!
狐に化かされているような天気だと表現したことが由来となっています。
この記事では「狐の嫁入り」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。
興味がある方は記事の続きへどうぞ!
狐の嫁入りとは?意味は「お天気雨」
「狐の嫁入り」の意味=お天気雨
狐の嫁入りとは、日が差しているのに雨が降っているという現象を表した言葉です。
不可思議な出来事や怪奇現象というニュアンスも含まれています。
全国的に使用されていますが、特に関西地方で親しまれている言葉です。
またもう一つの意味として、暗くなってから山野できつね火が連なり嫁入り行列の提灯のように見える現象を指す言葉でもあります。
狐の嫁入りは縁起の良いものだと伝えられています。雨に日が差して光の屈折が生まれたり反射することで縁起が良いとされる虹が現れやすくなるためです。また狐が神様の使いであるという説から、狐の嫁入りによる雨は神のご加護が込められているとして、いつも以上に豊作をもたらすとも言われています。
地方によって意味が異なってきます。熊本地方での狐の嫁入りは「虹が出ること」、愛知県のほうでは「霰(あられ)がふること」を指します。
※きつね火とは、夜に森や山中などでいきなり青白い炎や光が発生する現象です。これは妖怪のような力を持つと考えられていた狐の仕業とされ火を使って人を惑わす、または人を案内するためのものと信じられています。ただし、科学的にはきつね火は自然なものや地形のガスが発する光などと説明されることもあります。
雨は降るけど、縁起が良い天気のことなんだね!
狐の嫁入りの発祥や元ネタは「狐に化かされているような天気」
「狐の嫁入り」の元ネタ、発祥=狐に化かされているような不思議な天気
狐の嫁入りは、晴天なのに雨が降っている不可解な現象が、まるで狐によって化かされているような幻想的で怪奇な出来事であるというように表現されたという説があります。
狐の嫁入りには諸説あり、狐が嫁入りする姿は人間に見られてはいけないため、偽の雨を降らせて家に閉じこもらせている間に嫁入り行列をしていたというところから言葉が生まれたという説もあります。
昔の日本では、理解しがたい出来事や謎めいた現象に直面すると、人を化かす力を持つ狐を関連付けて、例えて表現することが多かったのです。その流れの中でこの言葉も親しまれてきたので、「狐の嫁入り」はとても長い間使われている言葉です。
説明のつかない不思議な天気を狐に例えた事から生まれた言葉なんだね
狐の嫁入りの使い方・例文
「狐の嫁入り」という言葉を使った例文を見ていきましょう。
使用例①晴れの中、雨が降ってきた時
あれ、こんなに天気がいいのに雨が降ってきた
本当だね、狐の嫁入りだわ
使用例②豊作の前触れとして
ずっと晴ればかりだったけど、今日は狐の嫁入りね
じゃあ、今年のお米は豊作かもしれないね!
使用例③外を見ながら
今日は狐の嫁入りかー、神秘的な景色だな
狐の嫁入りの類義語や対義語
狐の嫁入りの類義語と対義語についても見ていきましょう!
狐の嫁入りの類義語
狐の嫁入りの類義語としては下記のものがあります。
天気雨
今日は天気だって聞いてたけど、天気雨になったなー
日照り雨
日照り雨って、日の光と雨粒が交じり合う美しい光景で好きなの
天泣
天泣か、空が泣いているみたいだ
狐の嫁入りの対義語
狐の嫁入りの対義語としては下記のものがあります。
乞食の嫁入り
雨が降りそうだが降らず、はっきりとしない天気を表す言葉。
今日はずっと乞食の嫁入りかしら