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IT土方とは?意味・語源・発祥|使い方・例文|類義語・対義語も解説

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今回は「IT土方」という言葉について解説します!

「IT土方」とは、IT業界で安い賃金・過酷な労働環境で作業している人を表す言葉です。

IT土方の仕事はきつい。みたいに使うよ!

IT業界のシステム開発において、安い賃金で単純な作業を長時間行う人を、土木・建築業界の土木作業員になぞらえてIT土方と呼ぶようになりました。

この記事では「IT土方」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

IT土方とは?意味は「IT業界で安い賃金・過酷な労働環境で作業している人」

「IT土方」の意味=IT業界で安い賃金・過酷な労働環境で作業している人を表す言葉です。

IT土方とは、IT業界の多重請負構造の末端で、安い賃金・過酷な労働環境で作業をしている人を表す言葉です

「IT業界」と言うと、将来性がある、実力で賃金が上がる、働きやすそう、トレンドの最前線…など、憧れの業界というイメージが湧いてきます。

しかし、そのイメージとは反対に、IT業界でも安い賃金で、単純作業を長時間行っている人たちも存在します。それがIT土方と呼ばれる人たちです。

システム開発の作業は工程は、上流工程・下流工程とおおまかに分けることができます。

上流工程

  • 顧客との打ち合わせ
  • 予算や完成期日の設定
  • 設計書の作成

下流工程

  • 設計書どおりにコードを入力する
  • 簡単な修正を行い、プログラムを正常に作動させる
  • マニュアルに沿ってテストを行う
  • ヘルプデスク・テクニカルサポートを行う
  • システムの保守・監視を行う

IT土方が担当するのは、この下流工程にあたる比較的単純で、長時間にわたる作業が主です。
単純作業ばかりで、スキルを高める機会がありません。
スキルが上がらないため、安い賃金のまま、長時間働き、最後には体調を崩してしまう可能性もあります。

こうした IT土方 の置かれている過酷な労働環境を「新3K」と表す言葉があります。
元々は、土木・建築業界で使われていた「3K」(きつい・汚い・危険)という言葉を、IT業界に置き換えた「新3K」(きつい・帰れない・給料が安い)として表現されるようになりました。
さらに(結婚できない・心が病む)などを足して5Kや、(休暇が取れない・子どもが作れない)などを足して7Kと表されることもあり、IT土方はネガティブなイメージとして捉えられています。

加えて、IT業界では過酷な労働状況を表す「デスマーチ」という言葉もあります。
システム開発では数多くの工程を、正確に・期間内に終わらさなければなりません。納期が迫ってくると、膨大な時間の残業や、休日出勤、時としては会社に泊まり込んで作業をすることもあります。納期が崩壊寸前で、関係者に多大な負担がかかり、プロジェクトが成功する可能性が低い状況を「デスマーチ」直訳すると、死の行進と呼んでいます。

IT土方に該当していると感じた方は、過酷な労働環境から脱却したほうが賢明です。

例えば、自社でシステム開発をしている会社に転職をし、システム開発のさまざまな工程に関わりスキルアップを目指すというのも、将来の良い展望になるのではないでしょうか。

また、IT土方の働き方が合ってないと感じたら、違う職種へ転職するのも一つの選択です。転職エージェントなどを上手に利用しながら、よりよい職場をみつけて、過酷な状況から抜け出しましょう。

IT土方って過酷なんだね

IT土方の発祥や元ネタは「土木・建築業界の現場作業員を表す土方」

「IT土方」の元ネタ、発祥=土木・建築業界の現場作業員を表す土方

IT土方とは、土木・建築業界の多重請負構造の末端で働く現場作業員の土方に由来します。

土木・建築業界では、工事などの発注が行われると、その工事を受注した企業が元請けとして仕事を引き受けます。

ここで元請け企業が全ての業務を遂行するのではなく、自社では出来ない専門性の高い業務を下請け会社に委託します。

また、工事の規模によっては人員が多く必要となる場合や、自社で補えない労働力を下請け会社に委託することもあります。

こうして、二次、三次と業務の委託が行われ、その都度、中間手数料が引かれ…

と、末端に行くほど少ない予算で、単純作業を請け負わなければならないという構造が作られていきます。

そして、IT業界も土木・建築業界とよく似た構造を持つ職種。

システム開発の際には、元請け企業が顧客と打ち合わせをし、予算や完成期日を決定、設計書を作成し、プロジェクトを進めていきます。

その後、元請け企業はプログラミングや、テストなどを下請け会社に委託。

土木・建築業界と同様、二次、三次と業務の委託が行われて行き、末端で働くITエンジニアは、安い賃金で単純作業を請け負わなければならないという構造が作られていきます。

こうした共通点から、IT業界ので階層構造の末端にいる作業員のことを、土木作業員の土方になぞらえて、IT土方と呼ぶようになりました。

IT業界も、土木・建築業界も構造が似ているんですね。

IT土方の使い方・例文

「IT土方」という言葉を使った例文を見ていきましょう!

使用例① 

サービス残業がすごい時間になってるよ

それはIT土方だね

使用例②

働いている時間のわりに年収が少ないんだ

IT土方に該当してそうだね。
転職してスキルアップしたほうがいいかも

使用例③

きつい・帰れない・給料が安い?!

それはIT土方のイメージ「新3K」だね

IT土方の類義語や対義語

IT土方の類義語と対義語についても見ていきましょう!

IT土方の類義語

IT土方の類義語としては下記のものがあります。

デジタル土方

デジタル土方は大変な環境で仕事をしているね。

コンピューター土木作業員

コンピューター土木作業員のままだと将来が不安だよ

システム屋

納期に間に合わせるために、
システム屋を増員させないと。

IT土方の対義語

IT土方の対義語としては下記のものがあります。

エンジニア

IT土方を、単純作業の多いプログラマーと捉えた場合、仕事が多岐に渡るという意味での反対語です。

このシステムは、弊社のエンジニアが設計したものです。

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