MENU

馬耳東風とは?意味・由来|例文・類語|対義語・使い方・語源も紹介!

当サイトのコンテンツにはプロモーション(広告)が含まれています
  • URLをコピーしました!

今回は「馬耳東風」という故事成語について解説します!

「馬耳東風」とは、他の人の意見・批評に注意をせず、聞き流すことです。

「同僚に注意しても馬耳東風の姿勢を崩さなかった」みたいに使うよ!

中国の詩人・李白の「答王十二寒夜独有懐」という詩から生まれた言葉です、

この記事では「馬耳東風」という言葉の詳しい意味や発祥、使われ方などについても深掘りしています。

興味がある方は記事の続きへどうぞ!

目次

馬耳東風とは?「他の人の意見・批評に注意をせず、聞き流すこと」

「馬耳東風」の意味=他の人の意見・批評に注意をせず、聞き流すこと

馬耳東風とは、「他の人の意見・批評に注意をせず、聞き流す」という意味の故事成語です。

何を言っても無関心で反応がないという意味もあります。

また、「東風」とは、東から吹く風「春風」のことです。

人が心地よいと感じる春風が吹いても、馬の耳は何も感じないようにみえるということから表現されるようになりました。

英語表現では「talking to a wall」となります。(新語時事用語辞典)

人の言うことを気に留めないという意味なんだね!

「馬耳東風」の原典は、中国の詩人・李白の「答王十二寒夜独有懐」

「馬耳東風」は、中国の詩人・李白の「答王十二寒夜独有懐」から生まれた言葉

中国の詩人・李白作の「答王十二寒夜独有懐」内にある、「世人聞此皆掉頭 有如東風射馬耳(書き下し文:世人此れを聞けば皆頭を掉り 東風の馬耳を射るが如き有り)」の一文が原典といわれています。

意味は「世間の人々は、此れ(前文で述べられている、詩や賦)を聞いたとしても、その素晴らしさを理解できず頭を振り、丁度馬の耳に東風が吹くように、気にも留められないのである」です。

中国・元時代の蕭士贇(しょうしいん)という学者によれば、この詩はでたらめであり、李白の作ではないといいます。しかし、宋時代の詩人・蘇軾の詩「和何長官六言次韻」にも「馬耳東風」が出てくることから、この詩よりも前に「馬耳東風」という言葉はあったとも考えられています。(四字熟語を知る辞典)

少なくとも、古代中国の文学から誕生した言葉ではあるようです。

とても古くからある言葉なんだね!

馬耳東風の使い方・例文

「馬耳東風」という言葉を使った例文を見ていきましょう。

使用例①

いつまでたっても彼は話を聞いてくれないね。

彼には馬耳東風だと思いますし、諦めて部署を変えてもらったほうが良いかもしれませんね

使用例②

先生~今から何をするんですか~?

全く、君に何を伝えても馬耳東風だね。
さっき言ったが、プリントの問題を解くように。

使用例③

売上が全然伸びませんがどのようにすれば良いでしょうか。

「お客様アンケート」の内容を実行すれば良いと思いますよ。
お客様も、何を言っても馬耳東風と諦めている様子はありますが……。

馬耳東風の類義語や対義語

馬耳東風の類義語と対義語についても見ていきましょう!

馬耳東風の類義語

馬耳東風の類義語としては下記のものがあります。

対牛弾琴

同じような故事成語に「対牛弾琴(たいぎゅうだんきん)」があります。

牛に琴を弾き聴かせるように、何の効果もなく無駄なことという意味です。また、愚かな人間に道理を説き聞かせる意味のないこと、好意や努力が無駄となることも指します。

いつまでたっても彼は話を聞いてくれないね。

彼には対牛弾琴だと思いますし、諦めて降格させた方が良いかもしれませんね

馬の耳に念仏

「馬の耳に念仏」とは、馬に念仏を聞かせても無駄であることから、意見を言っても相手に全く効き目のないという意味で使われる言葉です。

先生~今から何をするんですか~?

全く、君に何を伝えても馬の耳に念仏だね。
さっき言ったが、プリントの問題を解くように。

馬耳東風の対義語

馬耳東風の対義語としては下記のものがあります。

呼牛呼馬

同じ故事成語に「呼牛呼馬(こぎゅうこば)」という言葉があります。

相手が自分に対して、牛と呼べば自分は牛だと思い、馬だと呼ばれれば自分は馬だと思うように、相手のが言うことに、逆らわないという意味です。

売上が全然伸びませんがどのようにすれば良いでしょうか。

「お客様アンケート」の内容を鵜呑みにしすぎてしまったせいですね。
お客様も、何を言っても呼牛呼馬だと言い放題になっています。

付和雷同

また同じ故事成語に「付和雷同(ふわらいどう)」という言葉があります。

自分にこれといった考えがなく、他の人の意見にすぐ同調する意味です。

いつまでたっても彼は成長しないな。

彼は常に付和雷同ですね。次は一人でする仕事にチャレンジしてもらいましょう。

目次